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慈眼山清水寺

慈眼山清水寺

標高約1,200mの清水高原に建つ真言宗の古刹。松本平を一望する境内は下界の喧騒と無縁の静寂と荘厳さに包まれ、松本平で最も古いとされる珍しい石造の仁王像も見どころ。天平元年(729年)に行基が自ら千手観音を刻んで安置したのが始まりとされ、その観音を京都へ移したものが東山の清水寺になったという伝説が残っています。

所在地
〒390-1301 長野県東筑摩郡山形村7764
電話
0263-98-2211
公式サイト
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清水寺 清水高原の静寂に佇む古刹

標高約1,200m、松本平を一望する清水高原にたたずむ清水寺(きよみずでら)。深い森に囲まれた境内には、麓の町とはまったく異なる静寂が広がり、長い歴史を感じさせる荘厳な空気に包まれています。

寺伝によると、その歴史は奈良時代の天平元年(729年)までさかのぼります。当地を訪れた行基が自ら千手観音像を彫り、安置したことが始まりと伝えられています。

さらに平安時代の延暦年間には、蝦夷征討へ向かう坂上田村麻呂がこの地を訪れ、清水寺で戦勝を祈願したという伝承が残されています。その霊験を受け、千手観音を京都へ移したことが、現在の京都・東山にある清水寺につながったとも伝えられています。

その真偽は定かではありませんが、山形村の清水寺の本尊は「清水様式」と呼ばれる千手観世音菩薩像で、京都の清水寺の本尊と同じ様式を持ちます。この様式の千手観世音菩薩像は全国でも数が少ないとされています。また、全国各地に「清水寺」の名を持つ寺院がある中で、「きよみずでら」と読む寺院が少ないことも、京都・清水寺との不思議な縁を感じさせます。

百体観音が並ぶ参道

仁王門から山門へと続く参道には、百体観音が静かに並びます。

一体一体に異なる表情があり、その柔和で穏やかな姿を眺めながら歩けば、長い年月にわたってこの地で受け継がれてきた信仰と歴史を感じることができます。

仁王門に安置されている阿形・吽形の二体の仁王像も見どころのひとつです。仁王像としては珍しい石造で、松本平でも古い様式を伝えるものとされ、その造形には大陸文化とのつながりを思わせる特徴があるといわれています。

清水高原に響く鐘の音

境内の鐘楼にある鐘にも、清水寺の歴史が刻まれています。

かつての鐘は太平洋戦争中に供出されましたが、昭和28年(1953年)、鋳金家で人間国宝の香取秀真と、その息子・正彦によって再鋳されました。現在まで受け継がれる、清水寺を代表する文化的な見どころのひとつです。

村の人々によって守られてきた寺

清水寺は真言密教の祈願寺で、檀家を持たないことから、長い歴史の中でたびたび荒廃の危機にさらされてきました。

現在は、山形村の人々を中心に組織された「清水寺保存会」が保存・管理を担い、村の大切な文化と信仰の場を守り続けています。

松本平を見渡す清水高原の風景、森に包まれた静かな参道、百体観音や石造仁王像、そして千年以上にわたって語り継がれてきた歴史。

清水寺は、山形村の自然と歴史、そしてこの場所を守り続けてきた人々の営みを、静かな境内を歩きながら感じることのできる場所です。

紙芝居 清水寺の観音様